
鹿茸大捕湯( ろくじょうだいほとう )

鹿茸大捕湯は1610年に完成された東医宝鑑に記載され陽虚用薬として分類されています。
虚労で少気する一切の虚損をなおすとあり、男性のインポテンツ、女性の不妊症、子供の発育不良、糖尿病、高度の貧血、病後の衰弱などに応用されます。
鹿茸・肉じゅ蓉・ブシ・杜仲で補陽し、人参・黄耆・大棗・白朮・甘草で補気します。
半夏・茯苓・生姜で脾を健脾して脾運を高め固渋の五味子、また当帰・芍薬・地黄で補血します。
鹿茸大捕湯は、温腎補陽・健脾益気の剤が中心となっています。
腎陽が不足、脾の運化が不足すれば陰液を生ずることができないため、補陰、補血の剤が配合されています。 |
【 組 成 】
鹿茸・人参・肉じゅ蓉・地黄・杜仲・芍薬・白朮・当帰・石斛・五味子・
半夏・黄耆・大棗・茯苓・甘草・生姜・加工ブシ末 |
【 臨床応用 】
インポテンツ・女性の虚寒による帯下、不妊症・病後の衰弱・耳鳴り・
腰痛・神経痛 |
【 効 能 】
身体が衰弱し、やせて皮膚が乾燥して貧血、食欲不振を呈するもの。
補血・健胃強壮・食欲増進・疲労回復・神経痛・関節炎・肩こり・冷え性 |
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