茵 陳 五 苓

いんちんごれい 

 

茵ちん蒿4.0、沢瀉4.0、猪苓6.0、白朮4.5 茯苓4.5、桂枝3


この処方は脾胃湿熱の代表方剤です。脾胃湿熱とは、肝臓・胆のうなどの軽度の炎症
で、胃腸機能障害やカタルと水分の吸収・排泄障害が主になったもので、湿熱のうちで、
湿症が熱症よりも強い状態をいいます。
清熱利湿・退黄の茵ちん蒿と利水の五苓散の配合で、清熱より利湿に重点があります。

効能
   清熱利水

適応症
   脾胃湿熱:
         悪心・嘔吐・食欲不振・口が粘る・脂ものや臭いで気分が悪い・口渇・
         泥状〜水様便・腹部膨満感・尿量減少などがみられ、ひどければ
         黄疸をともなう。舌質は紅・舌苔は微黄膩

臨床応用

   急性肝炎・胆のう炎・胆石症・急性膵炎・急性胃腸炎などで、脾胃湿熱を呈するもの