と 漢方薬

痔の漢方治療は乙字湯を中心に
痔のお痔いさん

痔疾は日本人に非常に多い疾患で、一説では成人の七割は何らかの痔疾に悩まされているとさえいわれています。
痔に使う漢方薬として有名なものに乙字湯があります。

総合的に捉える漢方治療
漢方の痔疾治療は、痔を局所の疾患として捉えるだけでなく、内臓諸器官の相関関係を重視して総合的に考えます。
局部の炎症や出血を抑えるだけでなく、うっ血や便秘を改善し、血行を促進して弱った内臓器官を立て直す、総合的な治療効果が 期待できます。

乙字湯に配合される生薬は、次のように働きます。
1・ 升提作用   升麻柴胡
脱出する痔核や肛門、直腸を引き上げて元に戻す作用を「升提」といいますが、升麻、 柴胡には、肛門拳筋や直腸の縦走筋の緊張を強めて升提に働く作用があります。
2・ 緩急に働く   甘草
肛門括約筋のけいれんを緩解し、脱出部分を元に戻す作用− すなわち還納を容易にします。
3・ 清熱・止血作用   柴胡黄ごん・升麻・大黄
弛緩した筋肉の緊張を強めるとともに、筋けいれんを解いて充血や浮腫、炎症を除いて止血する働きがあります。
3・ 血行促進作用   当帰
当帰を配合していることにより、うっけつ性の浮腫を除いて血の滞りを改善します。
3・ 便通作用   大黄
便秘状態を改善して、排便をスムーズにし ます。

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