胃・十二指腸の構造

●胃は空腹時には約50mlほどの容積しかありませんが、食塊が入ってくると約1.8リットルにまで広がります。
●胃の内腔は、入口の噴門部、その上の胃底、中央の胃体、  出口の幽門部からなります。
 カーブした形の内側を小弯、外側を大弯、小弯中程の屈曲を胃角(胃切痕)と呼びます。
●幽門には括約筋があって胃を閉鎖し、胃内に入った食塊が簡単に十二指腸に出ていかないようにしています。
●消化性潰瘍(胃・十二指腸潰瘍)は、何らかの原因で胃や十二指腸粘膜の防御因子が減弱したときに、胃液中の塩酸とペプシンの消化作用により、これらの壁に組織欠損が生じた状態です。
●潰瘍の成因としては、ピロリ等の細菌感染、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAID)、ストレスなどが挙げられます。

ナガエ薬局
胃腸病と胃腸薬