口内炎と漢方薬 (2)

急性の口内炎と慢性の口内炎
口内炎のとらえ方

急性の口内炎は胃腸症状の有無がポイント
急性(実火)の口内炎は2つに分けて治療します。
その一つは、暴飲暴食や脂もののとりすぎなどによって胃腸に負担をかけすぎたときに起こるケース。
発赤や痛みなど症状が激しく現われるのが特徴です。
患部が赤く腫れ、痛みや しみて水も飲めない・・など、症状が激しく、しかも急に起こった口内炎には茵陳蒿湯を用います。
もう一つは、もともと胃腸の機能が弱い人に起こるケースで、ちょっとした食べすぎなどによって軽い胃の炎症を起こして発生するものです。
この薬は、強い炎症を取り除くために消炎作用の生薬で構成されています。
吐き気、胃のもたれ、胸やけ…などの胃腸症状がある場合には半夏瀉心湯が適しています。
炎症を抑える生薬と、胃腸の状態を調整する生薬によって胃腸症状のある口内炎に効果を表わします。

一方、慢性の口内炎は加齢や出産、生理不順などで体質的に栄養不足の状態にある人に起こります。 繰り返し起こし、治りづらい傾向があります。
慢性の口内炎にはヨクイニンが使われます。
ヨクイニンは非常に栄養価にとんだ生薬で、体の栄養素を増やしながら、軽い清熱作用によって炎症を抑えます。
慢性化して繰り返して起こす口内炎には最適です。
ヨクイニンと同時に、ビタミンB2・B6製剤を服用するのが効果的です。




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