上記の解説は、少し解りにくかったかもしれません。
ここで、簡単に総まとめをしておきましょう。
いえることは、漢方薬は、体質で服用する処方が違うということです。
東洋医学は、高血圧の随伴症状を取ることで、血圧が安定してきます。
下記の処方の説明をよく見比べて、自分の体質と症状がなるべく一致しているものを選びましょう。


【 六 味 丸 】 →
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腰痛、腰部の活動不自由、疲労倦怠感、特に腰から下がぬけるように疲れる。めまい、手足のほてり、潮熱、寝汗などを伴う。口が渇く。多尿、頻尿、夜中にトイレに起きる回数が多い。反対に尿量が少なくなることもある。 尿の出が悪く、残尿感など排尿困難がある。

【 柴胡加竜骨牡蠣湯 】
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いらいら・不眠・多夢・驚きやすい・動悸・のぼせ・落ちつかない・胸脇部が脹って苦しい・筋肉がぴくぴくひきつるなどの症候に、疲れやすい・食欲不振・悪心・腹部膨満感などの症候をともなうもの。腹部で動悸を触れることが多い.。また、最高血圧値と最低血圧値の両方が高い人によくもちいますが、必ず上記の症状のある人.。

【 七物降下湯 】 →
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この漢方薬は我が国近代の著名な漢方医学者大塚敬節先生が自身の高血圧症を治療するため創られた薬方です。 身体虚弱な人の、 のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重など高血圧に伴う随伴症状にひろく用いられています。 身体虚弱の傾向のあるものの次の諸症=高血圧に伴う随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重)。

知柏地黄丸
  
頭がボーッとする・頭がふらつく・思考力減退・めまい感・耳鳴・難聴・腰や膝がだるく力がない・口渇(とくに夜間)・咽の乾き・体の熱感・手のひらや足のうらのほてり・歯の動揺・寝汗・遺精・ 性欲の仮亢進(勃起不全・早漏・快感がないなどの機能不全を 伴う)・尿が濃い・便が硬いなどの症候。

【 杞菊地黄丸 】 →
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この漢方薬は、中国の医学書「医級」に収載されている薬方です。 日本でもよく知られている「六味地黄丸」に菊花と枸杞子を加えた処方で、目がかすむ、めまい、疲れにより目がまぶしい、視力減退などを伴う場合に用いられます。疲れやすくて、顔・手足がほてり、尿量減少、または多尿で、ときに口渇があるものの次の諸症状 : かすみ目、疲れ目、のぼせ、頭重、めまい、排尿困難、頻尿、むくみ。

【 半夏白朮天麻湯 】 →
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血圧が高く、回転生のめまいのある人に用います。体が、重だるいなどの症状を伴い、舌の苔がおからがのった様に厚いこけがあるような人にもちいます。 めまいは、平衡感覚の働きが くるった時に感じる異常な感覚で、漢方では めまいがおこる原因の一つに胃腸機能が低下した時におこりやすい水毒(水分代謝異常)によると考えています。 本方は、胃腸が弱く、下肢が冷え、めまい、頭痛がある場合に効果があります。胃腸虚弱で下肢が冷え、めまい、頭痛などがあるもの。

【 八味地黄丸 】 →
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腰痛、腰部の活動不自由、しばしば腰や下肢の脱力感、腰が疲れ易い、ちょっと仕事をすると腰が疲れて 痛くなる。寒がり、四肢の冷え、夜間の頻尿などを伴う。疲れやすく、四肢が冷えやすく、尿量の異常、痺れ、視力減退、腰痛、脚弱、下肢痛。

【 大柴胡湯 】 →
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がっしりとした体格で比較的体力があり、便秘の傾向の場合で、高血圧が高く、それに伴って肩こり・頭痛・便秘、肩こりなどがある場合。

【 防風通聖散 】 →
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腹部に皮下脂肪が多く,便秘がち、高血圧の随伴症状(動悸、肩こり、のぼせ)、肥満症、むくみ、便秘。