霊芝は和名をマンネンタケ(学名:Ganoderma lucidum)といい、サルノコシカケ科に属する担子菌類の一品種であるが、梅などの古木10万本に2〜3本しか採取できないという稀少品種で、めったに人目にふれることがありませんでした。古代中国では、宮中に霊芝が生じると「天下泰平のしるしとして、祝宴を催した」と伝えられています。そんなこともあってか“神草”とか“仙薬”“不死草”などと呼ばれ、不老長寿の神薬として用いられました。
 『中国葯用真菌』によれば、霊芝は「健胃、健脳、強壮、利尿に効能があり、症状としては神経衰弱、不眠、急・慢性肝炎、胃潰瘍、気管支炎、胃炎などに優れた効果がある」と記されています。

 日本で霊芝の研究は進み、現在は薬理研究も活発化し、多くの臨床例、治験例が報告されるようになりました。まだその薬効成分に関しては十分に解明されていませんが、その効用については非常に多くの臨床例などで実証されています。
 効用の一つとして、オ血と血栓を駆除することがあげられます。
 オ血とは、古血、つまり血の流れが悪くなり、とどこおってしまうことをいいます。血栓は、血管の中に血液の固まりなどがつまることで、それによって血液の循環を止めしまうことにつながります。各種の成人病をはじめ、現代病といわれる多くは、このオ血や血栓が原因となって起こるケースが多いのです。