紅麹と 血圧降下作用




 紅麹には、血圧を下げる作用もあります。
1996年には、紅麹に含まれるγ−アミノ酪酸(GABA、ギャバ)が血圧を下げるとして特定保険用食品の「関与する成分」として厚生労働省の外部団体である(財)日本健康栄養食品協会で認められました。

・ 関与する成分:γ−アミノ酪酸
  ( 紅麹菌Monascus pilosus IFO 4520 が産生するもの )
  固有番号 940301 成分評価番号81
  保険の用途:血圧調整作用

東京警察病院循環器センターの井上清氏らは、本態性高血圧症の患者を対症とした臨床試験でも、血圧降下作用を確認しています。
血圧が高くなる昼間の活動時間では、紅麹の服用により血圧を下げ、ストレスから開放され血圧が低くなる睡眠時は、ほとんど変化がみられないことがわかりました。
つまり 紅麹の服用により、血圧が高い場合には下げますが、血圧が低い場合には過剰な血圧降下を引き起こしません。
紅麹は、この意味で血圧調整に最適な素材といえます。