　　　回虫・ぎょう虫・寄生虫　　( ３）

よくみられる寄生虫について・・・

○ ギョウ虫症
世界中でみられる寄生虫病です。
小児に多くみられ、無症状の場合もありますが、夜間睡眠時に肛門周囲に産卵され、かゆみが起こることもあります。

○ 回虫症
小腸の中で卵を毎日産生します。
糞便に混じって排泄。回虫の卵は１週間以上地表に放置され、成熟卵となってから口中に入り感染します。

○ サナダ虫症
サクラマス、サケなどを生で食べると感染します。
体長は2～9mで、中には15mに達するものもあります。
小腸上部に寄生します。寿命は長く、20年以上寄生していた例もあります。

○ 横川吸虫症
日本各地に広く分布する小型の吸虫です。
中間宿主であるアユやシラウオなどの淡水魚を生で食べると感染します。
ヒトの小腸の粘膜に吸着して生活します。ほとんどの場合は無症状です。