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主に老化が原因で腎が衰えると、腎に蓄えられている生命の根源となる物質(陰精)が消耗されるため、血圧が高くなることがあります。 このような場合には、「左帰飲」や「左帰丸」で腎の陰精を補います。 また、陰液の不足と活動エネルギーの低下が同時にみられるときは「八味丸」や「右帰飲」、「右帰丸」を用います。 |
足の付け根がひきつるように痛い場合 |
内臓の働きが衰えたり乱れると、からだの中に余分な水分がたまったり、血液の流れが滞ります。 これらはからだに悪い影響を与え、高血圧症をさらに悪化させる物質(痰やお血)に変わります。お血は血行の停滞や鬱血のことです。 この場合には、肝の熱を冷まして火を消します。 また、体内にたまったすべての「廃水」である痰があるときには、不足した陰液を補うのが治療の原則です。 「動脈硬化」は、このような物質が血行を妨げたり、からだの正常な機能を阻むために起こる症状です。 特に、まだ若いのに太り気味の人には痰が多いと考えられますので、注意が必要です。 頭痛やめまいなどがあり、弦をピンと張ったような脈や、玉をころがすように速い脈があり、白くベタッとした厚い舌苔をともなうときは、痰があると考えられますから、これを取り除くために「半夏白朮天麻湯」、あるいは「防風通聖散」と「半夏厚朴湯」をあわせて使います。 ![]() |